減塩調味の工夫
みなさんこんにちは。管理栄養士のナカムラです☆
食塩の摂りすぎが健康に良くないとわかっていても、味付けを薄くすると物足りなくなることもあり、減塩調味はすごく難しいですよね。
糖尿病診療ガイドラインでは、高血圧や心血管疾患の予防のために、食塩摂取量を控えることが勧められており、糖尿病患者の食塩摂取目標量は、男性7.5g/日、女性6.5g/日未満で、高血圧を合併している場合は6.0g/日未満です。
しかし、令和元年の国民健康・栄養調査によると、日本人の食塩摂取量の平均値は10.1g(男性10.9g、女性9.3g)と日本では、多くの方が食塩を摂りすぎているのが現状です。
減塩調味では、食塩や醤油、味噌、ソースなど食塩が多く含まれている調味料の使用を減らし、薄味調味に慣れることが大切です。今回は、食塩が控えめでも、よりおいしく食べられる減塩調味の工夫をご紹介します。
減塩調味の工夫
☑胡椒・山椒・唐辛子・カレー粉などの香辛料や、ねぎ・生姜・にんにく・わさび・しそ・みょうがなどの香味野菜を使う
☑お酢やレモン・ゆず・すだちなどの酸味を利用する
☑かつお節・昆布・煮干し・干ししいたけなどうま味素材を使用し、出汁は濃いめにとる
☑しっかりした味付けの料理は1品にし、ほかの料理はできるだけ食塩を使わないようにする
☑煮物・汁物ばかり作らないようにする
☑減塩調味料を使う
☑食塩を多く含む調味料は、目安量ではなく計量スプーンではかる
調味料の食塩だけでなく、漬物や佃煮・練り製品などの加工食品にも食塩が含まれています。
食塩が多い食品については、また次回ご紹介したいと思います。
濃い味つけに慣れていると減塩を実行するのはなかなか難しいものです。
きっちりとした減塩をおこなうと、「食事の楽しみがなくなって、ストレスを感じる…。」や、「この食事を続けるのは難しい…。」と感じてしまうかもしれません。
無理に減らしすぎるのではなく、おいしさを維持しつつ、ストレスなく健康になるために、まずは少しの量から食塩を減らすことが、大切かなと思います。
ほんの少しの減塩調味、是非また試してみてくださいね。
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