【帯状疱疹ワクチン】定期接種

看護師
看護師

皆さんこんにちは。関目やまもと糖尿病内科、糖尿病看護認定看護師のカシモトです。

今日は帯状疱疹と、その予防のためのワクチンについてお話します。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で発症する病気です。
子どもの頃に水ぼうそうにかかった人の体内には、このウイルスが神経の奥に潜んでいます。
加齢やストレス、疲労などで免疫が低下すると、ウイルスが再び活動を始め、皮膚にピリピリとした痛み赤い発疹、水ぶくれが現れます。
場合によっては、長期間痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」になることもあります。

日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹のワクチンには、現在 2種類 あります。

  1. 生ワクチン(ビケン)
    • 1回接種
    • 50歳以上が対象
    • 効果は約5年
    • 免疫が低下した人には使えない場合がある
  2. 不活化ワクチン(シングリックス)
    • 2回接種(2か月間隔、場合によっては6か月以内に2回目)
    • 50歳以上が対象(特定の病気がある場合は18歳以上でも接種可能)
    • 効果は約10年以上と長い
    • 免疫が低い人でも接種可能

効果は?

1. 生ワクチン(ビケン)

  • 帯状疱疹発症予防効果: 約50~60%
  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)予防効果: 約67%

※効果は接種後5年ほどで低下し、時間が経つと予防効果が薄れるとされています。

2. 不活化ワクチン(シングリックス)

  • 帯状疱疹発症予防効果: 約90%以上
  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)予防効果: 約88~91%

※効果は10年以上持続するとされており、長期間の予防が期待できます。

2025年4月から定期接種対象となる方

2025年度中に65歳のお誕生日を迎える方

60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による重い免疫障害があり、日常生活がほとんどできない方

65歳をすでに過ぎている方で、次の年齢になる方
 2025年度中に
 70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳 になる方が対象です。

100歳以上の方は、2025年度に限り、すべての方が対象になります。

※当院では、大阪市に住民票がある方のみが対象となります。

※過去に帯状疱疹ワクチンを1度でも打ったことのある方は助成対象外となります。

いくらかかるの?

■ 定期接種の助成対象の方

  • 生ワクチン(ビケン):4,500円
  • 不活化ワクチン(シングリックス):11,000円(1回あたり)2回接種要。計22,000円

■ 助成の対象でない方(自費接種)

  • 生ワクチン(ビケン):8,000円
  • 不活化ワクチン(シングリックス):21,000円(1回あたり)2回接種要。計42,000円

接種スケジュール

生ワクチン:1回の接種。

不活化ワクチン(シングリックス):2か月の間隔をあけて2回接種。

接種当日の注意

・接種後は、体調に変化がないか確認するために、クリニックで15分ほどお待ちください

接種当日は激しい運動(ランニング、筋トレなど)は控えて、ゆっくりお過ごしください。

・「生ワクチン」を打たれた方で他の生ワクチン(例:おたふくかぜ、麻しん風しんワクチンなど)を受ける場合は、27日以上あけてください。

・**インフルエンザワクチンやコロナワクチンなどの「不活化ワクチン」**は、特に間隔をあけなくても接種できます。

帯状疱疹ワクチンのご予約方法

ご予約のお電話をいただいてから、ワクチンを取り寄せます。時間をいただく場合もありますので、早めにお電話、もしくは来院でご予約下さい。(webでの予約はできません)

参考:大阪市:帯状疱疹ワクチン接種について

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固定電話がかからない場合は070-8533-8586にお電話ください。

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