★糖尿病と足の病気 フットケア①★

★糖尿病と足の病気　フットケア①★

皆さん、こんにちは。糖尿病看護認定看護師のカシモトです★

当院では、糖尿病の患者様に、様々な角度からアプローチさせていただきたいと考えています。

このアプローチの１つとして、『フットケア』：糖尿病の患者様の足のケア、を院内で行っています。
そこで今回は、『フットケア』ってどうして必要なの…??　ということについて、少しお話しさせて下さい！

少し前の話になりますが、村田英雄さんが糖尿病が原因で足を切断された話を…皆さんご存じでしょうか？

糖尿病の方が、このように足を切断しなければならない大変残念な状況におちいる原因は大きく分けると3つあります。

1つ目は、「血糖値が高い」ことです。血糖が高いと白血球の働きが弱くなるため、感染症にかかりやすく、悪化しやすくなります。それは風邪、インフルエンザ、膀胱炎、肺炎、あらゆる感染症に言えます。足だと、水虫や、怪我をしてバイキンが入ってしまう状況が考えられます。

2つ目は、糖尿病の3大合併症の１つである「神経障害」があることです。神経障害がひどくなると、足の裏の感覚が鈍くなり、押しピンが刺さったり、怪我をしたりしても気づかない場合があります。

3つ目は、足の「血流が悪くなる」ことです。糖尿病の患者さんは健康な方よりも動脈硬化が進みやすいと言われています。足への血管が詰まっている場合もあります。血液が通いにくいことにより足に潰瘍が出来たり、また足を怪我した時の治りが悪くなったりした結果、足の潰瘍から、最悪の場合、足を切断せざるを得ないこともあります。